長靴の踵、南イタリアにあるプーリア州のお料理レッスン初日。
地元の豊富な食材のレクチャーから授業はスタートしました。
シェフはレストランのある広大な敷地に農園もお持ちで、
オーガニックの野菜や果物は言うに及ばず、
オリーブオイルやチーズなども自家製です。
日本では見たことのないハーブや野菜をひとつずつ教えていただき、
匂いを嗅いだり、さわってみたり・・・
室内にいながら、野外授業を受けているようでした。
もちろん試食つき~
大きな窯で焼かれた巨大なパンを切り分け、
冬にとれる小さなトマトとオリーブオイルをかけて。おいしい♪
1時間半をこえる、立ちっぱなしのレクチャーが終わったら、
次は手打ちパスタのレッスン♪
不器用な私も挑戦です!
こうして見ると、何となく少しずつ上達してる感じ?
黒っぽい色をしているのは、小麦の収穫後、畑を焼き、
その焼け跡に残っている小麦からとれた粉が配合されているから。
パスタ生地に加えるのは水だけと、実にシンプル。
北部イタリアのリッチな卵入りパスタとは対照的ですね。
パスタマシンもめん棒も使いません。
手のひらと指が主なツールなんですよ。
それでは、ランチにいただいたメニューをご紹介しますね。
アンティ・パスティには、ブラータというフレッシュチーズ。
とても美味しいです。
モッツァレッラはあまり食べられないのですが、
これは、おかわりしたほど。
こちらは山羊のチーズ。
かすかなクセはあるものの、デリケートな味わいでおいしい。
先ほどのパンに、マラショーラという青菜を刻み、
オリーブオイルと塩で調味しただけのペーストをぬって。
軽い味わいでいくらでも食べられます。
お次は、プリミ・ピアッティ。
手打ちパスタが3品つづきます。
プーリア名物のオレキエッテを、ボラジネという、
どこかキュウリを思わせる香りのお野菜で。
こちらもオレキエッテで、別の青菜(マラショーラ)を使って。
この青菜は、ふしぎなことに、刻むとニンニクの匂いがして、
食べると舌にピリッと辛みが残ります。
シェフは「わさびの匂いに似ているだろう?」とおっしゃいますが、
そういわれれば、当たらずしも遠からず、かな。
上にかかっているのは、山羊のチーズです。
もう1品は、カバテッリをトマトソースで。
ここで使ったトマトのパッサータ(自家製)、実に実にいい匂い。
ふたを開けたとたん立ち上る香り、
夏のシチリアを思い出してしまいました。
プーリアのシェフの前で、そんなこと言いませんよ、もちろん(笑)
本当に大好きな香りで、ずっと、くんくん嗅いでいたいくらい。
食後にいただいたチーズ。
ひょうたん形は、Vacca(乳牛の種類)のミルク製。
おそるおそる食べてみましたが・・・
おいしかったです!
丸い方は、Pecora(羊)製。
少しクセがありますが、これも大丈夫、食べられました。
ふしぎ~
チーズはあまり好まない私ですが、どれも美味しかった。
今日のランチは、とにかくお野菜中心。
しかもシンプルな調理で、あっという間に完成です。
お肉もお魚もありませんでしたが、大満足でした。
午後からは、明日使うお野菜の下ごしらえ。
八百屋さん顔負けの種類の多さ!
初めて触れるハーブやお野菜に興味津々。
明日もこんなにお野菜がいただけるなんて、ウレシイ!
レッスン後も、シェフのエネルギッシュなレクチャーが1時間以上。
お野菜だけ食べたとは思えないほどのエネルギーです。
明日はどんなレッスンが待っているのでしょう?
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