2014年5月19日(月)
スタージュ 128日目。
毎日のように作っているものの、食わず嫌いで、今まで食べたことのない
お菓子があったので、今日初めてトライしてみました。
IRIS(イリス)という、昔からあるシチリア菓子のひとつ。
ふんわりしたパン生地にリコッタクリームを詰めて、
細かいパン粉をつけて揚げてあります。
ブログでも何度も同じことを言っているのですが、実は私、
ミルクの匂いに弱く、濃厚なミルク味のリコッタが、どうも苦手。
ですが、このパン粉の歯触りがカリカリと小気味よく、芳ばしく、
中のリコッタクリームととても相性がいいのです。
シチリアのパン粉は食パンではなく、セモリナ粉が主体の
田舎風のパンを乾燥させて細かくおろすそうで、
日本のパン粉とは、風味も歯ごたえも全くちがいます。
シチリアではお菓子だけでなく、お料理にも頻繁に使われる、
用途が広い日常的なアイテムです。
このお菓子、少し温めていただくと、リコッタクリームに混ぜた
ビターなチョコチップがとろんとして、一段とおいしいんですよ。
見かけのボリュームより味わいは軽く、素朴ながら、
長年ずっと愛されてきたお菓子だというのも納得です。
IRIS(あやめ)という名前の由来は、日本を舞台にした、
ピエトロ・マスカーニのオペラから来ているとか。
思わぬところに日本との接点があるものですね。
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