2014年7月18日(金)
パスティッチェリア・カッペッロでのスタージュ179日目。
休み明けの木曜から週末にかけては、いつも怒涛の忙しさ。
今週も例外なく、アンジェロの指示が大声でとびかっています。
このラボでは声が大きくないと、誰も耳を傾けてくれません(笑)
ラボで作っているお菓子のアップが滞っていますが、
まずは休暇でごちそうになった美味しすぎる家庭料理の数々を、
忘れないうちに記録しておきたいと思います。
メンフィのアレッサンドラのお宅におじゃました2日間は、
魚介類が大好きな私とマッダレーナのために、
シーフード尽くしのごちそう を用意してくださいました。
ムール貝のパスタ。
今思い出してもウットリ。
シチリアでは一人分のパスタの量が日本の1.5倍~2倍くらいあるのですが、
オイシイ、オイシイと夢中で食べているうちに、完食してしまいました。
お魚のスープをかけていただく、クスクス
もうね、たまらない美味しさです!
ちょっぴり唐辛子がきいているスープは塩加減もちょうどよく、
クスクスの中には、ローストしたアーモンドがときどき顔を出して
とてもいいアクセント。
何回もおかわりしていただいてしまいました。
お魚のクスクスは、シチリア西部、トラーパニの名物。
以前、トラーパニのレストランで食べたクスクスもとても美味しかったけど、
家庭料理には、レストランでは出せない味があるような気がします。
自家製のお野菜がたっぷりはいったタコサラダ。
もちろんドレッシングのオイルも自家製のエクストラバージンです。
ふとキッチンをのぞくと、ニンニクを器用にみじん切りにするお父様。
イタリアではまな板も使わず、なんでもお食事用のナイフで刻むのです。
かつて私も真似してみましたが、危なっかしくてしょうがないので、
あっさりあきらめました。
刻んだニンニクは、このソースを作るため。
これがあればパンがいくらでも食べられる、
イタリア版「ごはんですよ」
中には、にんにく、プレッツェーモロ(イタリアンパセリ)、アンチョビー、
そしてエクストラバージンのオリーブオイルをたっぷりです。
アンチョビー以外は、全部、農園でとれたもの。
このシンプルなポテトサラダも味加減が絶妙でした。
さきほどのソースにレモンを絞ってドレッシングにします。
マヨネーズのポテサラとはまた全然ちがうおいしさ。
山盛りのコッツェ(ムール貝)
トマトベースのソースでいただきます。まいう~♪
お腹に詰め物をしてオーブンで焼いた、イワシのベッカフィーコ
見た目よりさっぱりとしていて、大きな一切れでもペロリ。
ベッカフィーコはシチリア名物で、家庭それぞれに味つけがちがうそうです。
アレッサンドラ家では、ローリエを臭み消しに使うのがミソとか。
残念なのはすべてを写真におさめることができなかったこと。
ハッと気が付いたら、もうすっかり食べた後、というのがままありまして・・・
お食事の後も、自家製のディジェスティーボ(食後酒)やら、フルーツやら。
もうお腹がはち切れそう。
でも不思議なことに、食べれちゃうんですねぇ
どこまでも食い意地のはっている私・・・
心のこもったおもてなしで歓待してくださったご家族の皆様に
どうお礼を申し上げたらいいのか分かりません。
そう言って恐縮する私に、お父様がひとこと。
「じゃあ、日本から絵葉書を送っておくれよ。」
お送りします、お父様!
ご家族の皆様、本当にお世話になりました。
改めて厚く御礼申し上げます。
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